UXという価値観

Posted by joeartsea on 2013-01-16

※ごめんなさい、あまりUXのこと解ってないのに持論を展開してます。

UX(User Experience, ユーザエクスペリエンス)はWikipediaで「ユーザーがある製品やシステムを使ったときに得られる経験や満足など全体を指す用語である。ウェブ上での商品販売などソフトウェアやビジネスに関連して使われることが多いが、インタラクションデザイン全般に適用される概念である。例えば自動音声応答装置は貧しいユーザーエクスペリエンスをもたらすデザインとしてよく引き合いに出される。」とあります。

私も言葉自体は結構前から聞いていましたけど今いちピンとこなかったんですね。でも最近まわりでソレっぽい事象が多発して来て何となくUXという概念と価値が具体的に解るようになってきました。例えば大人気のLine。「これがUXかよ〜宣伝しまくってキャズム超えただけでしょ」って一部の人には言われそうですが昔から存在する(メタファとして)同種のサービスで結構普及もしてたSkypeの影を薄くさせたのは正直凄いと思います。でも、なぜだと思います?

「UIがUXだった」っていう意見もアリでしょうがUIはどうせ主観なので良いと言う人もいるし悪いと言う人もいます。「スマートデバイスへ移行する世界を先取りしたから」というのも間接的なUXという意味では正解だと思います。でもICQの時代からSkypeまで脈々とあったIM(インスタントメッセージ)の歴史と比較すると1/20ほどの時間で普及したのはこんなことだけじゃないと思います。

決定的に異なってたのは初めてアプリを使い出すユーザに最初に促す行動が「新規ユーザ登録」だったことです。

カカオトークとかLineで衝撃を受けたのはそこ。「初めてアプリをダウンロードしたんだから初めて使う人なんでしょ?あ、違うの?既存ユーザ?トイレにスマホ落としちゃったかな?そんな人はこっちからIDとパスワード入力してログインしてネ!」そんな感じの始まり方。言われてみれば全くその通り(注: 実際そんなこと書いてません。だけど新規登録前提でアプリ開始はホント)

PCでSkype当たり前に使ってた自分は単に「スマートデバイスのみの提供サービスでPCは捨てて原価減らしてんのか?セコい」と思ってたんですがPC版もあるし。「PCからスマートデバイス」という歴史自体がエンジニアである自分の勝手な常識で一般人の歴史認識は「ガラケーからスマートデバイス」と東アジア並みに異なる歴史観。「ダウンロードしたアプリを初めて開く人は初めてアプリを使う人であって当然」という言われてみればその通りなことに気づかない。

まるで「あはw まだPC使うんだw しょうがないからPC版も作っといたからw まあ使えよ」って逆順なんだよ感覚が。(※念を押しますがイメージです。誰にもこんなこと言われてません)

実際、MicrosoftだってGoogleだってソコで失敗してる。

もしSkypeのスマートデバイスアプリが新規ユーザ前提で作られていたなら(あと電池やたら食わなければ)Skypeだってもう少し善戦したと思うし先にシェアとれればカカオだってLineだって戦略変わったと思います。PCやPCの周りで生きてきた我々は「ググレカス!」とか威張り散らしている間に裸の王様になっちゃったような絶望を味わった瞬間でした。(あとスタンプ売上が月3億とかよだれが…)

実はSNSだってブログだって同じ。約10年前、私は「SNSって掲示板とプロフの寄せ集め、出会い系にしかなってねーし!」とか「ブログってWebページにコメントとトラックバック機能ついただけじゃん」とか言ってました。でも後年、それが生み出すソーシャルという価値に驚愕しました。要は単なるUIや技術の話ではなくユーザの行動や背景、周辺の歴史、それからつながる未来までを創造するくらいの思慮がなければ生み出すことができないのだと思いました。

PCの周りのヘビーユーザって昔で言う職人気質になっちゃってますよ。気付かないうちに体育会系。自分もまあ2ちゃんやチャットやICQで育ったし、自分のサイト持ちたくてHTML覚えたし、自分のサイトに掲示板やチャット設置したくてPerlでCGI覚えたよ。でも「それって何ですか?(^ー^)」って人に「ヤフー知ってる?(Googleもまだなかった)」と言って突き放したよ。「自分は調べたらわかった。あんたも調べればわかる」それが当たり前だと思ってた。

だから、どういう人達がどういうロールで取り組めばUXポイント(造語w)に気付けるようになるのか?もしかしたらPCヘビーユーザ(今はIT系で飯食うようになっちゃってる人達だと思う)は最も対極にいるような気がしてならない。

だけど、これまでも自分で調べてどうにかなったんだ。「自分が頑張ってそうなれば良い」主義の私はこれからも自分で黙々研究しますよ。元々ユーザ視点には強かったけど、まずは「お金の貰えるレベル」という基準を改めた方が良さそうだ。

今が頂点だと思うと何も生み出せない。逆に考えれば「ちょっとした事に気付く事」で、あっと言う間にシェアを逆転できる。まだまだチャンスは転がっている。仮に頂点に立ったとしても常にチャレンジャー精神を忘れずハングリーに追い求めて行かないと価値はどんどん目減りして行く。永遠に盛者必衰。当たり前だけど改めてそう思います。